2023年3月23日(木)に東北大学川内北キャンパスにて開催された「ブロックチェーン初学者向けセミナー VOL.1 ハンズオン付き勉強会」の講師を、弊社Blockchain Lab Directorの山科が担当いたしました。
本勉強会にて山科は下記の内容について講演いたしました。
①Bitcoin Prehistory
(Bitcoin以前の暗号技術の歴史)
②Bitcoin
③Ethereum
④ハンズオン
(Metamaskインストール/ERC20・ERC721発行/NFT Marketplace開発)
総評
①Bitcoin Prehistory
ブロックチェーン技術について解説する際に最初に話すべき事柄がBitcoinであると思う方が多いですが、Bitcoinは2008年に突然誕生したものではなくBitcoin以前の40年間にわたる暗号技術・周辺技術の研究を通じて誕生しました。
これによって、P2P電子通貨取引が金融機関の存在無しに可能となりました。
②Bitcoin
Bitcoinの技術について、Whitepaperを用いて解説しました。
TTP(Trusted Third Party)の存在が無くとも二重支払い問題を解決する方法を整理しました。
Bitcoin Prehistoryにて暗号技術・タイムスタンプ・Proof-of-Workなどに関する歴史的な技術研究を把握することによって、Bitcoinの理解を促進させることができました。
③Ethereum
今回はハンズオンセミナーのため、Ethereum以降の章を中心としました。
Bitcoin PrehistoryにてNick SzaboのSmart Contractについて解説したことで、Ethereumの革新性を理解する手助けとなりました。
本勉強会ではEthereumの概要解説にとどまり、今後の勉強会ではEthereumをより詳しく理解することのできるコンテンツを検討しています。
④ハンズオン
ERC20・ERC721のデータ構造について詳しく解説しました。
また、Remixを活用したERC20・ERC721の発行体験、およびthirdwebを用いた簡易的なNFTマーケットプレイスの構築も行いました。
自身の発行したNFTを購入可能なマーケットプレイスを構築することで、トークンに対する認識が強まったと受講者からの声を聞くことができました。
今後について
弊社は引き続き東北大学様と連携することで、勉強会の開催やブロックチェーン領域の研究・事業創出を促進させられるように尽力して参ります。